彼女の行動は予測不可能でいつも驚かされる。
今日も。
「コンコン、寂しいの」
「え!?」
夜中にいきなり訪ねて来た。
「入れて?」
なんて上目遣いで言われたら断れない。
「どうしたんですか?」
「どうもしないよ?」
俺の問いにきょとんとして首を傾げた。
可愛いんだけど………
わざとらしく咳払いしてから邪念を追い払う。
まずはきちんと話を聞かないと。
が好きなミルクティーを寝付きやすいようにミルクと砂糖を多めに入れてから渡すと彼女はカップ両手で包みこんでふーふーと息を吹きかけて中身を冷ます。
そんな仕草が可愛くて頬が緩んだ。
「あつっ!」
「大丈夫!?」
「んー。…火傷した」
べーと舌を出す彼女にいつもの調子で返した。
「舐めましょうか?」
冗談のつもりで。
いつものなら顔を赤らめながら『バカ!!』と返す。
それなのに――――
「うん……」
「は!?」
彼女はいつものように赤くはなった。
なったがその後が違った。
嬉しそうに笑みを浮かべて俺に抱きついてきたのだ。
「え!?えーと、?」
嬉しい!とかこのままいただこうか?とかそんなことを思わなかったとは言わないがそれよりもの様子が気になった。
いつもと違いすぎる。
「コンラッド、好き」
「?」
「コンラッドは?」
……やめてくれ…!耳元でそんな……
「コンラッド?」
は瞳をうるませながら見上げる。
「あたしのこと嫌い?」
そんなことあるわけない!
「好き………」
俺の顔を小さな手で包んでゆっくりと顔が近付く。
触れた唇は柔らかくて温かかった。
いや熱かった。
からのキスは正直嬉しかった。
それがいつものなら。
「……このまま襲ってしまいたかった…」
本音が出るがそれにもは反応しない。可愛く笑うだけ。
それもそのはず。彼女は熱発しているのだから。
いつもならここで憎まれ口のひとつ、拳のひとつも飛んでくるのだけれど。
ため息と共にの体を抱き上げた。
「治ったらその分返してくださいよ」
「まかせて!」
「……はあ…」
そのままは俺の寝室を占領した。
熱に浮かされて甘えるも可愛いけれどやっぱりいつものがいい。
だから早く治してくださいね。
おまけ→
「うあっつー!コン、お粥熱いっ」
「火傷しました?」
「した!もー熱いよー」
俺が食べさせたお粥が熱かったせいでまた舌を火傷したらしい。
「」
「んー?」
水を含む彼女に言ってみた。
「舐めましょうか?」
危うく水を吹きそうになりながら、なんとか堪えて彼女は叫んだ。
「コンラッドのバカ!変態っ!!!」
良かった。いつものだ。
でも……変態は余計ですよ?
これはお仕置きかな。
〜〜fin〜〜