いつもの朝。
いつもの教室。
いつも通りのホームルームが始まるはず…だった。
「今日は転校生を紹介する」
担任の後に続いて現れた転校生に南野秀一は思わず立ち上がった。
「なんだ、どうした?南野」
「あ…いえ、なんでもありません」
椅子へ座り転校生を見る。
(聞いてないぞ。一言も!!)
「早瀬です。よろしくお願いします」
ペコリとおじぎをする彼女を恨めしそうに睨むとそれがわかっているのか実に楽しそうな顔をしている。
「ちゃんか〜可愛いよな」
「彼氏いるのかな?俺ファンクラブ作ろうかな」
後ろの方からヒソヒソと聞こえる囁きにも頭痛を覚えた。
「ちょっといい?」
休み時間。
クラスメイトに囲まれて質問攻めのにそう声をかけ返事を待たずに教室を出る。
返事を聞かなくてもついてくることはわかっている。
蔵馬は空き教室に入り周囲に気配がないことを確認する。
「説明してもらおうか」
机に座りに促す。
「どう?制服似合う?」
はスカートの裾をつまむとその場をくるりと回って見せる。
「ね、どう?」
にこにこして聞いてくるに少しだけ呆れつつも
「…似合うよ。可愛い」
なんて言ってしまう自分もどうかと思うが。
「俺の質問の答えは?」
「怒ってるの?」
「怒ってるわけじゃない。知りたいだけだ」
少し不機嫌に見える蔵馬には怯えていたが覚悟を決めたようにひとつ深呼吸すると話しだした。
「興味があったんだもん。蔵馬と学校生活してみたかったの。相談しなかったのは悪かったわ。驚かそうと思って…ごめんなさい」
蔵馬はうなだれたの手をとって自分に引き寄せる。
「怒ってない。驚いただけだ」
「ホント?じゃあ通ってもいい?」
ぱぁっというように表情が明るく変わる。
「うん。俺もと一緒にいれるのは嬉しい」
下から見上げるは嬉しそうな笑顔をみせる。
「ようこそ盟王高校へ。歓迎するよ」
「ありがとう」
は蔵馬の頬にキスをした。
「…ここ?」
「不服?」
「いや。でもこっちがよかった」
唇を重ねた瞬間、チャイムが鳴り響いた。
「…鳴ったね」
「…鳴りましたね」
だが二人は動こうとはしない。
「あたし初日からサボリ?」
「悪い転校生だな」
「それも南野くんとだなんて女の子の目が怖いなぁ」
まずが隣の席の子から仕入れた情報は盟王の王子さま・南野秀一のこと。
「言えばいいじゃないか。付き合ってるって」
「言っていいの?」
「言ってほしい」
を膝に乗せて額を合わせる。
「俺のものだって自慢したい」
「じゃあしてよ」
その後、
二人が戻るとクラス中から質問攻めになり、そこで蔵馬は嬉しそうに恋人宣言をすることになる。
〜〜fin〜〜