さようなら眞魔国 T

お昼もお腹いっぱい食べた。
天気もいい。
庭で毒女アニシナシリーズ最新刊を読んでいたが瞼が重くなってくる。

「寝そう…」

そのまま眠りに落ちた。







コンラッドがを捜し出した時には既に熟睡していた。

「まったく…いくら暖かいと言っても風邪をひきますよ」

膝をつき頬をつつくと身じろぎをする。

「こんなに可愛い顔して…」

いつまでも眺めていたいが風邪をひかせる訳にもいかないので部屋へ連れて行くことに。

の部屋に入りベッドに下ろすと目を覚ました。

「ん〜…コンラッド?」
「お目覚めですか?」

頬にかかった髪を払ってやりながら微笑むと嬉しそうに笑った。

「まだ寝るの」

そう言うと両手を広げた。

「だっこして?」
「仕方ないなぁ」

苦笑して軍服の上着を脱ぐとの隣に横になり抱きしめた。

「コンラッド、一緒にお昼寝しよ?」

愛しい姫の誘いを断る筈もなくコンラッドは頷いた。

「ふぁー…やっぱりコンラッドの側はいいなぁ…」

そう言うと眠りに落ちていく。

コンラッドはそんなを愛しそうに見つめ隙間が出来ないように、けれど苦しくないように抱きしめた。

「俺もと一緒だとよく眠れるよ。本当にこんな抱き枕他にはないよ」

そう呟くとコンラッドも眠りについた。
いや、つこうとしたのだが

「コンラッド……」

抱きしめたに呼ばれ目を開けるが相変わらず眠っている。

寝言か?と再び目を閉じたがまた自分を呼ぶ声がする。

そして次の言葉に眠気など吹き飛んだ。


「…帰りたく…ない」

の声が涙声に変わる。

「やだよぅ…コンラッド…」



帰る?
地球へ?


有り得ないことではない。

彼女がいつか帰ってしまうことを何処か頭の隅で危惧していた。

この温もりが消えてしまうかもしれない。

こんなに愛してしまったのに。


「…帰すつもりはないよ」

腕に込める力を強める。

離すものか。
例えそれが眞王の遺志だとしても従うつもりはない。


「愛してます」

耳元で囁くとの顎を上げ口付けた。

眠っている筈なのには笑みを浮かべた。


その顔に笑みが溢れるが不安が消え去ることはなかった。



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