暇です。
ユーリの執務室に来たけどすることなくて暇。
魔王さまは書類と格闘中。
王佐のギュンターは鼻血をこらえながらユーリを見守っている。
「ねぇギュンター」
「なんでしょうか?さま」
「あたしにも何か手伝えることない?」
ギュンターはとんでもない!と叫んだ。
「でも暇でしょうがないの。お城探検も飽きたし城下は行っちゃいけないっていうし」
「…わかりました。ではこの書類をグウェンダルのところへ持っていってもらえますか?」
ぱぁっとの顔が輝き満面の笑みで書類を受け取り出ていった。
ブホォッ!
背後で不気味な音とユーリの悲鳴が聞こえたが気付かないふり。
コンコン
「グウェンダル?入りま〜す」
扉を開けようとしたら自動ドアのように開いて
「コンラッド?ここにいたの」
爽やかな笑顔のユーリの保護者がいた。
「こそどうしたんです?」
「あ、これを届けにきました。ね、何か仕事ない?」
グウェンダルとコンラッドは顔を見合わせてしばらく考える。
「…俺の方はない」
「じゃあ俺の手伝いをしてもらいましょうか」
コンラッドの手伝い…
安全かな?
いやあたしの身の、ね。
コンラッドについて部屋を出ようとしたあたしをグウェンダルが呼び止める。
「、ごくろうだったな」
「え…?何これ」
グウェンダルが渡してくれた包みには
「お菓子…」
「へぇよかったじゃないか。ほらお礼言って」
コンラッドに促されるまでボーっとしてたらしい。
「ありがとう。グウェンダル」
返事はなかったけど口の端が少しだけ上がったような気がした。
でもお菓子って――…
グレタじゃないんだから。いやグウェンから見れば同じかな?
「仕事というのは訓練の指導なんですけどね」
兵舎へと移動しながらコンラッドが微笑む。
「でもなにをすればいいの?」
「俺の応援、かな」
「えぇ!?」
「汗をふいてくれたり飲み物を用意してくれたり?」
「そ、そんなのあたしじゃなくてもいいじゃないの」
「わかってないなあ。にしてもらいたいんですよ」
爽やかに微笑んでるつもりでもオーラは黒いよ?
「いいなぁ俺だけ可愛い助手付き」
「…発言がヤだよ」
いつもより割増な笑顔のコンラッドと溜め息をつく双黒の姫に兵たちはどよめいたとか。
もちろんがコンラッドに逆らえず望み通り汗をふいたり、飲み物を用意したり、疲れたと言うコンラッドに膝枕をしたりと世話を焼いたせいで端から見ればバカップル。
瞬く間に二人が恋人同士という噂がたった。
知らないのはだけ。
〜〜fin〜〜