どうしてこんなに心を乱すんだろう。

今までこんなことなかったのに。

彼女のことを考えるだけで心臓をつかまれたように苦しい。

もどかしいくらいのこの想いをあなたは分かってくれるのだろうか?
受けとめてくれるのだろうか?

「……眠いの?」

「……ん?」

「考え事?さっきから遠くを見てる感じがするもの。あたし邪魔じゃない?帰ろうか?」

「だめ」


困ったように微笑む
君のことを考えているのにせっかくそばに居てくれてるのに帰すなんてしない。

「じゃあ眠いのかな?蔵馬くん」

ふふっと笑う。俺の一番好きな顔。どのも好きだけどやっぱり笑ってるときが一番可愛い。

「眠いのかな…膝枕してくれたら寝れるかも」

「え〜?どうしたの、甘えんぼだね」


可愛いね、と笑う
可愛いのは君なのに。
せっかくだから膝枕。俺の髪をいじっている

「綺麗…艶があるね。トリートメントどうやってるの?あ、鴉さんみたいな質問だったかも〜」

あはは、と笑う。
鴉なんて縁起でもない名前が出た。
やめてくれ…!!!
の可愛らしい唇にはふさわしくないぞ

「…ねぇ、妖気がちょっとピリピリするよ。そんなに嫌だった?」

そんなに態度に出てたのか…

「ごめん」

を見上げると彼女も俺の顔を覗きこんでいたらしく顔が近い。


チュッ


「!!?」

驚いた。
からキスしてきた。

「…やだ。はずかしい、ね」

「初めて、だな」

「だって…」

顔を赤らめてボソボソっとつぶやく。 「なんだかキスしたくなったんだもん。蔵馬が可愛いからだよ!もぅっ」

「男は可愛いって言われても嬉しくないよ。キスはいくらでも嬉しいけど」

「そんなに何回もしたらありがたみがないでしょ?」

「じゃあ俺からやる」

「えぇ?ちょっ…んー!」

角度を変え何度も何度も口付ける。
愛しいという想いをのせて。

「愛してるよ、

やっと離れると真っ赤になった彼女が睨んでる。
ふてくされたように頬をふくらませる姿も可愛らしい。


あぁ、全てがたまらなく愛しい。

どうしたらおさまるんだろうか?

君は俺を惑わしていることをわかってやっているのかと思うほど。

「蔵馬ってば眠るんじゃなかったの?」

から仕掛けたんじゃないですか」

「〜〜〜!じゃあもうしないから寝て!膝枕しないよ!」

「はいはい」

苦笑してまた横になる。
幸せな気分ってこういうのをいうのかな。

ウトウトし始めた俺の耳にの声が聞こえた気がした。



―あたしも愛してるよ


〜〜fin〜〜